されど茶杓「百の手すさび」(ミホミュージアム)

百(もも)の手すさび-近代の茶杓と数寄者往来-10月20日(土) – 12月2日(日)ミホミュージアム  されど「茶しゃく」、だった。 他の茶道具に比べれば小さく、単純な造りのため見過ごされそうになるが、 決して「たかが」ではない。 内覧会で解説して下さった竹芸家の池田瓢阿(ひょうあ)氏によれば、 「作り手の個性がこれほどよくわかるものはない」という。   近代数寄者(すきしゃ)といわれる政財界人、 益田鈍翁(どんおう)はじめ高橋箒庵(そうあん)、小林逸翁(いつおう)ら、 そして上村松園、新島八重、谷崎潤一郎、堂本印象、橋本関雪ら芸術家や文化人、 彼らが作った茶杓約120点(他に茶碗や収集品約80点)が展示される今回の展示は、   「前代未聞、空前絶後の展覧会。」と熊倉功夫館長。 館長は続けて、 「美しさもさることながら、彼らは人と人がつながることが楽しみであった。」 「茶しゃくを削る、それを通じて個性ある茶を楽しんだ。」 「美に対する鋭い感性が、茶しゃくの中に込められている。」 などと、開会挨拶の中で見所を紹介。   茶杓には各部分に名称が付けられている。 露(つゆ)、櫂先(かいさき)、樋(ひ)、節(ふし)、切止(きりどめ)、 等など。 作者によってその形に違いがある。人柄が偲ばれるようで面白い。   同展は12月2日(日)まで。  



☆ 茶杓(ちゃしゃく、chashaku、tea scoop)= 緑茶(特に碾き茶)を点てるのに使用する茶道具のひとつ。抹茶を容器(茶器)からすくって茶碗に入れるための匙。普段は筒に収められており、この筒に「銘」(その茶杓に付けられた固有の名前)を記す。
古くは茶事・茶会のたびに作ることがなされており、そのため保存しておく習慣がなく、古い時代のものはあまり残されてはいないが、千利休が死の間際に作って古田織部に託したいわゆる「泪の茶杓」が有名(現在徳川美術館所蔵)。(ウィキペディアより)   ☆ 数寄者(すきしゃ、すきもの)= 数寄者とは茶の湯が大好きな人のことをいう。お茶が好き(数寄)で好きでたまらない人びとは近代にもいる。その人びとを「近代数寄者」と呼ぶ。近代数寄者はお茶が好きだが、お茶を業とはしない。あくまで趣味として楽しんだり、いわば余技とする人びとである。(『百の手すさび図録』熊倉功夫館長挨拶より)  

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