なぞなぞはきっと何かの役に立つ「江戸のなぞなぞ -判じ絵-」(細見美術館)

ハッキリ言おう、「ここ(展示会場)で謎を読み解くのは無理だ!」   よほどの「判じ絵解読者」か「判じ絵好事家」でない限り、 数枚の絵を鑑ているだけで一日が過ぎてしまい、展示会場が閉まってしまう。 ここは諦めて、判じ絵そのものの素晴らしさを鑑賞するしかない。   浮世絵の判じ絵なんて、画そのものが素晴らしいのだから これはこれで楽しめる。 これは判じ絵なのか美人画なのか、などと考える必要もない。   とはいえ、何枚かはなぞなぞを解いてみたい。 幸い、展示された判じ絵の隣には謎解きも展示されている。 答えが解った時には、ニヤッとできる。   おや、これってあのアハ体験じゃないか? 「わかった」という体験をすると能に変化が現れるという、あれ。   親野智可等(おやのちから)氏は、なぞなぞの効能を勧めている。 なぞなぞは、言語連想能力と場面連想能力を高め、 会話で気の利いたことを言える能力を養える、 というようなことを言っている。 また、ユニークな発想や豊富なアイデアを出せる ようにすることにも役立つ、とも。   江戸時代の判じ絵は、 今とは風習も、日常生活で使っていた道具も違うのだから、 読み解くのは少しというか、かなり難しい。   が、岩崎均史先生の『いろは判じ絵』(青玄舎)で 解読ルールを覚えておけば、少しは多く、 会場でも自力で、多くの作品の謎解きが楽しめるかもしれない。  

蛇足庵コレクション 江戸のなぞなぞ -判じ絵-

会期:2018年6月9日(土)― 8月19日(日)

細見美術館

  (上の写真は6月8日の内覧会で撮影。普段は館内の撮影はできません。ご注意を!)  


  ☆ 判じ絵 江戸時代に庶民の間で流行った「なぞなぞ」。「判じる」とは「判断する」とか「推し量って考える」という意味です。つまり「判じ絵」は絵を見て、それが何を意味するか当てる遊びです。題材は名所の地名だったり、食べ物、道具など。「洒落」の効いた言葉遊びで、なかにはちょっとお下品でばかばかしいものもありますが、庶民が愛した娯楽でした。(まんぷく寺)   ☆ アハ体験 「わかったぞ」という体験を表す、英語圏で広く使われている言葉であるとともに、人間の脳の不思議な能力を表すキーワードである。類似の言葉として、「ひらめき」や「創造性」がある。 アハ体験により、0.1秒という短時間で脳の神経細胞がいっせいに活動し、世界の見方が変わってしまう。(ウィキペディア)  ・・アハ体験(ドイツ語: Aha-Erlebnis)とは、ドイツの心理学者カール・ビューラーが提唱した心理学上の概念で、未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事を指している。(ウィキペディア)  (近年、茂木健一郎氏が「アハ体験」という言葉を日本で広めた。)   ☆ 言語連想能力 言語連想能力とは、ある言葉を聞いたときや、ある場面に出くわしたときに、どれだけ多くの言葉を思い浮かべることができるかということ。(親野智可等氏)   ☆ 場面連想能力 場面連想能力とは、ある言葉を聞いたときや、ある場面に出くわしたときに、どれだけ多くの場面や情景を思い浮かべることができるかということ。(親野智可等氏)   ☆ 岩崎均史 静岡市東海道広重美術館館長。著書に『いろは判じ絵』『江戸のなぞ絵』など。石神井公園ふるさと文化館館長などを歴任。「江戸のなぞなぞ -判じ絵-」(細見美術館)展を監修。

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