元祖かわいい? 斉白石(京都国立博物館)

特別企画
日中平和友好条約締結40周年記念
「中国近代絵画の巨匠 斉白石」

2019年 1月 30日 ~ 3月 17日
京都国立博物館


「本展のキーワードの一つが『かわいい』です」、 と呉孟晋京都博物館主任研究員。

確かに斉白石(せい/さい はくせき)の描く小動物の目は、どこかすっとぼけてて、可愛らしい。 この「かわいさ」だけでも今どき女子の人気を集めそうだが、 しかし、そればかりでなく斉白石は、 緻密な描写、勢いのある筆致、大胆な構図を それぞれの作品にさまざまに駆使した芸術家だ。

また詩、書、画、印などにも優れ「四絶」とも呼ばれ、 中国では知らぬ人はいないとまで評される中国近代絵画の巨匠なのである。

北京画院美術館副主任の王亜楠氏は、記者発表会で 「斉白石の作品には国や時代といった境目がない。 この展覧会を通じて日中の芸術と文化の交流が 一層深まることに役立てれば光栄」と話す。

呉主任研究員は「本展覧会では8つのテーマに分け、 斉白石の画業をわかりやすく紹介している」と述べ、 要旨次のように分類。(一部、前期・後期の展示替えあり。)
花木は「白石画の華麗なる出発点」
鳥獣は「愛くるしいまなざし」
昆虫は「超絶技巧を誇る精密描写」
魚蝦は「慣れ親しんだ得意の画題」
山水は「全国を旅して歩いた造形美」
神仏と人物では「白石画の独創的な到達点」
書と印では「凝縮された美意識と感性」
書斎は「創作の源」

また関連展示「須磨コレクションにみる斉白石の名品」では、
日中が所蔵する斉白石の名品を見比べることもできる。

今回は日中平和友好条約締結40周年を記念しての開催で、これほどの規模は約30年ぶり。 中国・北京画院が所蔵する白石の名品が一堂に展示されている。
この特別企画 日中平和友好条約締結40周年記念
「中国近代絵画の巨匠 斉白石」は、3月17日(日)まで。


☆ 斉白石(1864~1957)= 現代中国で最も有名かつ人気のある画家の一人です。湖南省湘潭(こなんしょうしょうたん)の農家に生まれ、はじめは大工・指物師として生計を立て、のちに画譜や古画を熱心に学び、写生に励み、やがて北京に活動場所を定めて、画家として大成しました。(京都国立博物館資料より。)

☆ 四絶 = ここで言う「絶」とは、「絶対的な」「並優れた」という意味。 つまり、文人が身につけなければならないとされる四種の芸術分野「書」「詩」「画」「篆刻」に、並外れた技能を発揮したから、彼は四絶と呼ばれたのです。(アマカナタより。)

☆ 北京画院 = 中国で最も古く、規模の大きな、近代的美術アカデミーの一つです。創作と研究、人材の養成を通じて、中国美術界の発展と、文化を通じた国際交流に努めてきました。また、初代名誉院長に斉白石を迎え、その優品を多く所蔵することでも知られています。(京都国立博物館資料より。)

☆ 須磨コレクション = 須磨弥吉郎が収集した作品の総称。

☆ 須磨弥吉郎(すま やきちろう)=1892年(明治25年) – 1970年(昭和45年)は、日本の外交官、政治家。スペイン特命全権公使・衆議院議員。(ウィキペディアより。)

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