樂吉左衞門氏、光田由里さんと対談

「吉左衞門X WOLS ヴォルス作品+樂吉左衞門・茶碗」10/06(土)~03/31(日)佐川美術館  10/06(土)、樂吉左衞門氏と光田由里さんとの対談が、 佐川美術館の樂吉左衞門館ロビーで開かれた。   まず吉左衞門氏が、ヴォルス作品との出合いや 自身の作陶に与えた影響などを語ったあと、 光田さんがヴォルスの人生や芸術を紹介、 続けて二人の対談が行われた。   「一見、ちょいワルおじさん」と 光田さん(DIC川村記念美術館学芸部マネジャー)は、 ヴォルスのポートレートや作品をスライドで紹介しながら、 その内面を探る。   わずか38歳で夭逝したヴォルスは アンフォルメル(非定型の芸術)、つまり 抽象表現主義の先駆者とも言われ、 か細い線を多用した彼の抽象絵画は、刺々しく、かつ繊細だ。   10数年前、ヴォルスの作品と出合った吉左衞門氏は、 今回の展覧会に合わせて今年「白土焼貫茶碗」を制作、 ピリピリとした感覚をその作品に織り込んでいるようにも観えた。   「吉左衞門が『茶碗』という伝統的枠組みを超え、表現を優先させ、  よりWOLSへの接近へとかりたてた情熱の結果である」(同展図録より) まさに正しく、その通り。   なお、展覧会「吉左衞門X WOLS」の「X」は、 「ヴァーサス」かと思っていたら、どうも違うようだった。 同展図録によると、 「Xは変数的事象であって、吉左衞門と何かの事象、  それは人物、作品、風土、物質、様々考えられるが、  ようするに吉左衞門が出合う不確実性=Xであり  その出合い(関係式)によって何かが変化し何かが生まれ、  この展覧会が成立する」とあった。 「ふぅ~んっ、そうなのか」と納得。   同図録にはまた、吉左衞門氏のヴォルスへの思いが 熱く綴られており、必読。 同展は来年3月31日(日)まで。 

   なお、佐川美術館では現在、 「ビートたけしが描いたアートが100点‼︎ アートたけし展」(12月02日(日)まで) 「平山郁夫 描かれた世界遺産」(11月18日(日)まで) 「佐藤忠良 おしゃべりしない眼」(12月02日(日)まで) も開催している。  


☆ ヴォルス(アルフレート=オットー=ヴォルフガング・シュルツ) 1913年、ベルリンに生まれ、 主にフランスで活動した。幼少時より音楽、絵画、写真などの才能に恵まれ、詩に親しむなど多才。 20世紀の主要な前衛美術運動の1つである「アンフォルメル」の中心的画家の一人とみなされ、抽象表現主義の先駆者とも言われるが、特定の流派やグループに属することはなく、放浪のうちに38歳の短い人生を終えた。  


☆ 樂 吉左衞門 = 1949年、覚入の長男として生まれる。1973年東京藝術大学彫刻科卒業後、イタリア留学。覚入の没後、1981年15代樂吉左衞門を襲名し現在に至る。桃山時代に樂茶碗を造り出した初代長次郎以来、400年余りの歴史と伝統を継ぐ樂家15代当主として、伝統に立脚しながらそこに安住することなく、常に斬新な感覚を示す造形美の世界を表現し続けている。 (以上、佐川美術館プレスリリースより。)  


☆ アンフォルメル(フランス語:Art informel、非定型の芸術)は、1940年代半ばから1950年代にかけてフランスを中心としたヨーロッパ各地に現れた、激しい抽象絵画を中心とした美術の動向をあらわした言葉である。同時期のアメリカ合衆国におけるアクション・ペインティングなど抽象表現主義の運動に相当する。 (ウィキペディアより。)  



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