特別展『フルーツ&ベジタブル 東アジア  蔬果図の系譜』(泉屋博古館)

野菜や果実(蔬果=そか))は自然の恵みである。 大地から栄養をもらい、陽光や雨風に育まれて、立派な実を結ぶ。 そして人や動物たちに命を与える。   そんな蔬果への感謝の意を顕したのが、 中国・北宋時代の12世紀頃から描かれ始めた蔬果図だ。 蔬果図は朝鮮を経て日本にも届き、 今も多くの作品が遺る。  特別展『フルーツ&ベジタブル 東アジア  蔬果図の系譜』2018/11/03(土・祝)~12/09(日)泉屋博古館  泉屋博古館で開かれている同展では 若冲『菜蟲譜』や呉春『蔬菜図巻』の絵巻をはじめ、 応挙、探幽、岸田劉生ら錚々たる画家たちの蔬果をテーマにした作品や、 中国、朝鮮の蔬果図の数々が展示されている。   なかでも、富岡鉄斎の『野菜涅槃図』は、 このほど京都の八百屋さんで見つかった、 今回が初公開となる珍品、逸品もの。 内覧会で実方葉子学芸課長は 「若冲に関心を寄せていた鉄斎のオマージュともいえるもの。  生命感みなぎる祝祭空間に仕上げている」と解説。 若冲への思いが描かせたのかも知れない。   なお、鉄斎の約100年前に描かれた若冲の『果蔬涅槃図』は 11月22日~12月9日まで展示される。   実方学芸課長は、 「今回の展覧会では、その時代、時代のポイントとなる作品が並ぶ。  八百屋さんの店先みたいな感じで楽しんで頂きたい」と展覧会を紹介した。   なお同展の『図録』には、 蔬果図の歴史や展示作品についての分かりやすい解説があり、 また若冲、呉春の絵巻に描かれた蔬果、つまり野菜や果物の名前も すべて記されている。結構便利です。  



☆ 蔬(そ)= な。あおもの。食用の草。野菜の総称。 ☆

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