確かに応挙や若冲、カラヴァッジョ、どれも素晴らしい。
しかもマスコミやメディアが、いろいろな観方を教えてくれる。
が、この巨匠(マエストロ)たちはどうしてここを描こうとしたのか、 どうしてこの描写表現になったのか、
せめて技法のヒントを、などなど、聴きたいことはいっぱいあるのに、聞く術は無い。
評論家、美術史家の言葉(あるいはNHK「日曜美術館」など)に頼る(鵜呑みにする)しかない。
が、日展は違う。 作家の生の声が聞ける。
(但し、要図録購入。特に別冊の「作者の言葉・釈文」、これがすごく役に立つ。)
凝縮された短い言葉であっても、500人以上の作家の「本音」が聞ける。書に至っては、釈文もある。
まずは展覧会に行って注目作品と作者の名前を覚えよう。
次に家に帰って、図録と別冊で、じっくり確認しよう。
そして、もう一度展覧会に行こう。(時間があれば当日会場でもできる。)
きっと観方が変わってくるはずだ。
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中には、巨匠にも負けていない凄い作品が何点かある。
日展は、新しいものとは何か、今の時代を映しているのは何か、これからのアートとは何か、を感じさせる展覧会のようだ。
若い方達の力強さに感性を刺激されるとともに、
90歳、100歳の作家の方々が、今なお新しい技法を取り入れているのを観るのも楽しい。
(なお年齢は、ネットなどで調べないとわかりません。注意:調べてもわからないこともあります。)
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(コラム)
内覧会「改組 新 第6回 日展」(12/14-1/11) (京都市美術館別館/みやこめっせ/日図デザイン博物館)
https://art.editon.link/2019/12/16/nitten01/
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