若冲の最初期作品 初公開「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~」(5/23-7/26) (福田美術館)

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若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~
5月23日(土)~7月26日(日)

前期:5月23日(土)~ 6月29日(月)
後期:7月1日(水)~ 7月26日(日) 

※一部作品については途中で入替える可能性あり

福田美術館


「蕪に双鶏図」。現在見つかっている若冲の作品の中で最初期とされている作品が、初公開されている。
福田美術館が、このほど新発見したものだ。

「丹青活手妙通神」(たんせいかっしゅのみょう かみにつうず)
(丹青活手の妙、神に通ず)
あなたの絵を描く技術には、神に通ずるものがある。
『動植綵絵』を観た賣茶翁(ばいさおう)が若冲45歳頃に贈った言葉だ。
最初期の作品にも、神技は現れていた。
若冲30歳代頃の作品とみられる「蕪に双鶏図」(かぶにそうけいず)。
「款記(かんき)、落款など、まだ未解明の部分もある」とのことだが、
若冲研究の権威、辻惟雄先生のお墨付きも得ている。(対談のもようをYou Tubeで配信中。)

3月19日、内覧会が行われた。
「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~」展では、
「蕪に双鶏図」をはじめ、
約50点の若冲作品が展覧されている。うち初公開作品はなんと約30点もある。
(本展での福田コレクションから出展されている若冲作品は16点、うち11点が初公開。)

川畑光佐館長が「新型コロナの影響で開催期間が変更になっています。その都度HPでご連絡します」と挨拶を述べた後、岡田秀之学芸課長より作品解説があった。
「5年ほど前、2016年に生誕300年を迎え、今年は若冲没後220年。新しい発見もあり、もう一度、原点に立ち返ろうと本展の開催となった。錦の青物問屋で責任も重かったであろう40歳頃、画業に専念した経緯、どんな葛藤があったのか、画家としてどのような考え方をしてきたのか、どんな画家を参考にしたのか、などを探りたい」。
「若冲独自の鶏を、独自の世界をご覧頂きたい」。
本展では若冲のほか、池大雅、曾我蕭白、円山応挙、長沢芦雪らの作品など、89点が展示されている。

(☆ 同展の開催期間などは福田美術館HPでご確認を。)


( picture 最初期作品の新発見も!「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」展 )


<若冲の向こうがわ> ファッション・デザイナー 串野真也氏 の作品展示も

また若冲展と併せて、レディー・ガガが履いた靴をデザインしたことでも知られる世界的なシューズ・デザイナー・串野真也氏とのコラボ展示も2Fパノラマギャラリーで行われている。
串野氏は「若冲の『雪梅双鶏図』を観ていたら靴に見えてきた」と若冲との出会いを語る。
自然からインスピレーションを受けるとともに、若冲の絵画からも多大な影響を受けたという。
串野氏の作品「Bird Witched」はイギリスのビクトリア&アルバートミュージアムの収蔵品となっている。


☆ 伊藤若冲(いとう じゃくちゅう、1716 -1800)= 近世日本の画家の一人。江戸時代中期の京にて活躍した絵師。名は汝鈞(じょきん)、字は景和(けいわ)。初めは春教(しゅんきょう)と号したという記事があるが、その使用例は見出されていない。斗米庵(とべいあん)、米斗翁(べいとおう)、心遠館(しんえんかん)、錦街居士とも号す。写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」として曾我蕭白、長沢芦雪と並び称せられる。(ウィキペディアより。)
☆ 売茶翁(ばいさおう、1675-1763)= 江戸時代の黄檗宗の僧。煎茶の中興の祖。本名は柴山元昭、幼名は菊泉。法名は月海で、還俗後は高遊外(こうゆうがい)とも称した。(ウィキペディアより。)
☆ 款記(かんき)= …書画が完成したとき,それが自作であることを示すため,作品に姓名,字号,年月,識語(揮毫の場所,状況,動機等の),詩文などを記すこと。その文を款記,そのときに捺(お)す印章を落款印という。(世界大百科事典より。)


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