「杉本博司 瑠璃の浄土」(5/26-10/4) (京都市京セラ美術館)

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《硝子の茶室 聞鳥庵》2014年 ©Hiroshi Sugimoto   Architects: New Material Research Laboratory / Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida. Originally commissioned for LE STANZE DEL VETRO, Venice / Courtesy of Pentagram Stifling & LE STANZE DEL VETRO.



「 杉本博司 瑠璃の浄土 HIROSHI SUGIMOTO – POST VITAM
5月26日(火)~10月4日(日)
京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館は
5月26日(火)より事前予約・定員制にて開館いたします。
(当面、京都府在住の方のみ対象。京都府外の方はご入館いただけません。)
予約専用サイトは5月22日(金)10:00に公開します。

<会期変更>
杉本博司 瑠璃の浄土 5月26日(火)〜10月4日(日)
コレクションルーム 春期 5月26日(火)〜6月21日(日)

京都市京セラ美術館

(☆ 同展の開催期間などは京都市京セラ美術館 HPでご確認を。)



「人々の魂が向かう場所としての浄土、その観想はどのような姿として現れるのかを幻想してみたい」
と、杉本博司は記している。(図録「杉本博司 瑠璃の浄土 HIROSHI SUGIMOTO – POST VITAM」より。)

瑠璃(青い宝石)のような浄土(仏や菩薩が住む国)、
英語の副題には「POST VITAM」とある。
つまり、生存の後に訪れる国ということだろうか。
京都市京セラ美術館 東山キューブで開催の「杉本博司 瑠璃の浄土」。
杉本博司による浄土の世界が出現する。

お出迎えは《アイザック・ニュートン式スペクトル観測装置》(2020 ©Hiroshi Sugimoto)(写真下)。
窓からの陽光がプリズムを通して、 床に虹のような色彩アートを映し出す。
太陽の位置によって7色に分かれた光の大きさ、形が変わる。


展示室に入ると先ず現れるのは、「光学硝子 五輪塔」のエリア。透明な五輪塔が13基並ぶ。
「地は方形、水は球形、火は三角形、風は半円形、空は宝珠形、となった」

その宇宙の五大要素を、
「私は五輪塔を光学硝子で作り、その水球の中に海景を納めた」(図録より。)
この供養塔にはそれぞれの球形に、
世界中の海を撮影したシリーズ「海景」のフィルムが納められている。

「杉本博司 瑠璃の浄土」展示風景 ©Hiroshi Sugimoto
光学硝子五輪塔



続く「OPTICKS」の展示室では、世界初公開の大型カラー写真作品が展示されている。
複雑な手法で大判印画紙に現像した写真作品なのだが、
赤、黄、紫など、それぞれの作品がほぼ原色でスッキリ描かれた「絵画」のようで、また、
部屋全体の構成そのものが、抽象絵画的現代アートになっているようにも観える。

「杉本博司 瑠璃の浄土」展示風景 ©Hiroshi Sugimoto



「仏の海」の展示室では、三十三間堂で撮影した1001体の千手観音像の作品が、
そのままの順列で展示されている。
中尊である千手観音坐像は今回新たに大判写真として初公開となった。

「宝物殿」と呼ばれるエリア(写真下)では、法勝寺の古瓦や古墳時代のガラス玉、
リビア砂漠に隕石が衝突して生成したリビアンガラス、
チリのイミラック隕石などが展示されている。

(写真中=手前《イミラック隕石 チリ アタカマ砂漠 石鉄隕石ーパラサイト》奥《リビアンガラス テクタイト》小田原文化財団蔵)(写真右=《龍頭》 鎌倉時代 木造彩色 小田原文化財団蔵)



日本庭園の池に浮かべられた、《硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)》は、
2014年のヴェネチア建築ビエンナーレでの発表後、
2018年のヴェルサイユ宮殿トリアノン離宮で展示され、
このたび日本に初上陸した。
にじり口が木製、壁はすべてガラス張り。
構成がピエト・モンドリアンのコンポジションにも見えることからこの名が付いたという。

《硝子の茶室 聞鳥庵》2014年 © Hiroshi Sugimoto   Architects: New Material Research Laboratory / Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida. Originally commissioned for LE STANZE DEL VETRO, Venice / Courtesy of Pentagram Stifling & LE STANZE DEL VETRO.

「杉本博司 瑠璃の浄土」展示風景 ©Hiroshi Sugimoto.



(以下、ウィキペディアなどより。)
☆ 杉本博司(すぎもと ひろし、1948年2月23日 – )= 日本の写真家。東京都出身。東京及びニューヨークを活動の拠点としている。作品は厳密なコンセプトと哲学に基づき作られている。8×10の大判カメラを使い、照明や構図や現像といった写真の制作過程における技術的側面も評価されている。1976年に『ジオラマ』シリーズを制作して以降、『海景』『劇場』『ポートレート』『蝋人形/恐怖の館』『陰翳礼讃』『建築』など、今日まで制作が続くシリーズを発表し続けており、一貫して個人の存在を超えた時間の積み重なりや流れをとらえるためのコンセプトや方法を模索している。(ウィキペディアより。) 本展と同時期に細見美術館「飄々表具」展、ロームシアター京都「神秘域(かみひそみいき)」公演を予定。


☆ スペクトル= 物理学で光を、プリズムなど分光器を通した時(光の成分の波長によって屈折率が違うため)できる、虹(にじ)のような色の帯。波長の順に並ぶ。広く一般に、ある組成のものを分解した成分を、一定量の大小によって並べたもの。(ウィキペディアより。)


☆ 浄土(じょうど)= 仏教において、一切の煩悩やけがれを離れ、五濁や地獄・餓鬼・畜生の三悪趣が無く、仏や菩薩が住む清浄な国土のこと。清浄仏土、仏国、仏刹(ぶっせつ)、浄刹(じょうせつ)、浄国、浄界などとも言われる。煩悩に汚染されている衆生が住む穢土(えど)と対比される語である。阿弥陀如来の西方極楽浄土、薬師如来の東方浄瑠璃浄土などの種々の浄土があるとされる[1][2]。浄土の語は大乗仏教における宗教的理想郷を指す言葉としても広く用いられたが、平安後期以降に浄土教が広まるにつれて、浄土は主として阿弥陀如来の西方極楽浄土を指すようになった。(ウィキペディアより。)


☆ 観想(かんそう)= ① 〘仏〙 特定の対象に深く心を集中すること。観念。 ② 〘哲〙 〔ギリシャ theoria; ラテン contemplatio〕㋐ 感官的知覚や行為の実践を離れて、対象を直観すること。テオーリア。 ㋑ 宗教的修行や神秘主義で、超感覚的・神的本体を心に映ぜしめる霊的直観。冥想。黙想。静観。 ③ 美の直観。観照。(大辞林より。)


☆ 瑠璃(るり)= 1. 七宝(しっぽう)の一つで、つやのある美しい青い宝石。2. ガラスの古名。瑠璃、または琉璃(るり)は、仏教の七宝の一つ。サンスクリットの vaiḍūrya またはそのプラークリット形の音訳である。金緑石のこととも、ラピスラズリであるともいう。(ウィキペディアより。)


☆ 大判カメラ(おおばんカメラ)= 4×5インチ(102×127mm)以上のシートフィルム(カットフィルム)を使用するカメラの総称である。(ウィキペディアより。)


☆ OPTICKS= 『光学』(こうがく、Opticks)は、アイザック・ニュートンの主著のひとつで、光学研究の著作。(Weblio英和辞書より。)

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☆ OPTICKS= 光学 ◆〔人物の行動などに対する〕大衆によるものの見方、世論 ◆主に政治の話題で用いられる ◆【用法】単数扱い(英辞郎より)


☆ 五輪塔(ごりんとう)= 地・水・火・風・空 宇宙の五大要素。五輪塔は、主に供養塔・墓として使われる塔の一種。五輪卒塔婆とも呼ばれる。一説に五輪塔の形はインドが発祥といわれ、本来舎利(遺骨)を入れる容器として使われていたといわれるが、インドや中国、朝鮮に遺物は存在しない。日本では平安時代末期から供養塔、供養墓として多く見られるようになる。このため現在では経典の記述に基づき日本で考案されたものとの考えが有力である。教理の上では、方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半月型の風輪、団形の空輪からなり、仏教で言う地水火風空の五大を表すものとする。石造では平安後期以来日本石塔の主流として流行した。五輪塔の形式は、石造では、下から、地輪は方形(六面体)、水輪は球形、火輪は宝形(ほうぎょう)屋根型、風輪は半球形、空輪は宝珠型によって表される。密教系の塔で、各輪四方に四門の梵字を表したものが多い。しかし早くから宗派を超えて用いられた。石造のものは石造美術の一分野として重要な位置を占める。(ウィキペディアより。)
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<覚え方>
「血ぃ吸い、蚊は「フゥー、食ったぁ」
(地、水、火、風、空った)

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<ちなみに覚えておくと役に立つ覚え方>

①「むきゃう、さみふ、はながしし」(無郷、さみふ、鼻が獅子)
睦月(むつき)、如月(きさらぎ)、弥生(やよい)、卯月(うづき)、五月(さつき)、水無月(みなづき)、文月(ふみづき)、葉月(はづき)、長月(ながつき)、神無月(かんなづき)、霜月(しもづき)、師走(しわす)。

②おおとびな、ヘイかまむろ、あづちももやま、えど、めいじ」
(大飛奈、平鎌倉、安土桃山、江戸、明治)
大和(やまと)、飛鳥(あすか)、奈良(なら)、平安(へいあん)、鎌倉(かまくら)、室町(むろまち)、安土(あづち)、桃山(ももやま)、戦国、江戸(えど)、明治(めいじ)。

③あかだ、きみ、あ、あいむ
赤、ダイダイ、黄色、緑、青、藍、紫、
(あか、だ、き、み、あ、あい、む。)
  虹の色 7色


☆ プリズム= ガラスなど透明体の三角柱で、光を屈折・分散させるもの。光の方向を変えるプリズムには種々な形のものもある。(ウィキペディアより。)


☆ ピエト・モンドリアン(1872年 – 1944年)= 19世紀末-20世紀のオランダ出身の画家。ワシリー・カンディンスキー、カジミール・マレーヴィチらと並び、本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とされる。初期には風景、樹木などを描いていたが、やがて完全な抽象へ移行する。有名な『リンゴの樹』の連作を見ると、樹木の形態が単純化され、完全な抽象へと向かう過程が読み取れる。作風は、表現主義の流れをくむカンディンスキーの「熱い抽象」とはまったく対照的で、「冷たい抽象」と呼ばれる。水平と垂直の直線のみによって分割された画面に、赤・青・黄の三原色のみを用いるというストイックな原則を貫いた一連の作品群がもっともよく知られる。(ウィキペディアより。)


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